洗濯方法

藍染の洗濯方法

方針イメージ

 正藍染の場合、基本的に特別な洗濯方法はありません。綿は綿、麻は麻、毛は毛、絹は絹の洗い方をして、型くずれが気になるジャケットやコートはクリーニングに出すという、当たり前の洗濯方法をすればよいのです(本来の藍染は、染色堅牢度がとても強いのです)。

 何故なら、正藍染めには色移りが無いからです。
 色落ちはするものとしないものとありますが、落ちても直ぐに止まりますし、たとえ真っ青な色が落ちても、白いものと洗ってそれが青く色移りすることはありません。

 初めの内は、ゴボウのアクのような色が出ることがありますが、それこそ藍染の「アク」です。 アクが抜けることによって、青味が冴えてきます。それを「アクが抜ける」→「あか抜ける」と言います。藍染めが、「洗えば洗うほど良い色になる」というのは、あか抜けるからです。
 
 以上は、すくも(藍)を灰の灰汁で建てる本建て正藍染の洗濯方法です。
 苛性ソーダや還元剤などの薬品を使う「化学建て」や、石灰や日本酒、水飴・蜜などの糖分や蜜を使用している「本藍染」とは異なります。それらは色落ちや色移りもして、擦れると他のものが青くなったりしますし、陰干しをしないと色が焼けてしまいます。その違いにご注意ください。

  • 干し方

     正藍染は天日干しです。天日に焼くことで色が強くなり、洗うとアクが抜け、青味の美しさを増してあか抜けてきます。これも同じく、他の藍染とは異なりますのでご注意ください。

  • 藍染めの色落ちについて

     色落ちする物としない物があります。色落ちするから本物だ偽物だと言うこともありませんし、たとえ落ちたとしてもすぐに止まります。それは、染め方、洗い方、素材、柄の出し方、天候、藍の調子などで、結果が一定ではないためです。ただし、本来の藍染である正藍染の場合は、色落ちしないように染めることが出来ます。そこは、職人の腕の見せ所!正藍染ではない藍染は、色落ちしないように染めることは難しいでしょう。
     しかし、色移りはありませんから、洗濯に気を遣うことはありません。たとえ洗濯液が真っ青になっても、白い物と一緒に洗って、それが青くなることはありません。
     ご興味のある方は、ブログ「紺屋の白袴」の記事をご覧下さい。

  • 藍の匂いについて

     本来藍染は、基本的には臭くありません。よく「独特の匂い」と言われますが、嫌な臭いが無いのが本来の藍染です。
     ですから、密閉された東京のマンションで藍染をしている私の生徒もいます。
     ご興味のある方は、やはりブログ「紺屋の白袴」の記事をご覧下さい。

  • 染色堅牢度について

     染色堅牢度とは、日光,洗濯,汗,摩擦,酸,アイロン等各種の外的条件に対する染色の丈夫さの度合のことです。
     全ての染色堅牢度に優れているのが、本来の藍染の特徴です。
     つまり、色落ちは心配なく、色移りは無く、日焼け・摩擦・汗にも強いのです。
     これについては染色堅牢度のページに詳しく説明していますのでご参照ください。